中国語と台湾華語の違い

2.普通話とは?

2017年06月15日 16時06分

中国語を語るうえで、ぜったいに覚えておきたいのが「普通話(普通话)」についてです。
普通話の発音をピンイン表記で示すと、「Pǔtōnghuà」となります。
 
普通話について
現在使われている中国語のことを、中国語の歴史では現代漢語としていますが、
1956年頃を境に、現代漢語は大きく形を変えるようになりました。
それが、「普通話(普通话)」の登場です!
普通話は、中国が公用語として制定している中国語のことを指しており、学校などの教育機関や、
中国国内のニュースや新聞などのマスメディアなどでは、
この普通話を共通して使うように定められているのです。
 
普通話が制定された経緯
普通話が制定されるまでの中国では、国民から「どの言葉を使ったらいいのか分からない」、
「昔から伝わる中国語は難しいからもっと簡単にしてほしい」という意見が多くでていたようです。
このような経緯を重くみた中国政府が、中国語の共通語である普通話を制定することで、
国民同士で会話ができないという壁を打ち破ろうとした
のです。
これまでの難しい中国語とは異なり、普通話が制定されたことで
だれでも簡単に中国語を使えるようになりました。
例えば、その一つが中国語の読み書きについてです。
普通話では、これまでの中国語の漢字を簡略化させた「簡体字」を用いていることが特徴です。
 
普通話を完璧に使いこなす人は案外少ない
中国政府が制定している普通話は、1950年代に定められた言語であるため、
それ以前に学校に通っていたという高齢の方は普通話を知らない、
または話せないということがあるようです。
そのため、普通話よりも中国語の方言を話す人が多い地域にいくと、
日本で学習してきた中国語が相手に伝わらないということもあるのです。
伝わらないと困ってしまいますが、これもまた中国語の面白さや興味深いポイントといえます。

学校で普通話を勉強してきた人は、そのほとんどが中国語の方言と普通話を使い分けています。
普通話だけを使って生活する人は珍しいようですし、完璧な普通話を話す人は非常に少ないともいえます。
 
中国では標準語のことを「普通話」と呼ぶ
日本国内のニュースや新聞で用いられている日本語を標準語と呼ぶのに対し、
中国国内ではこのような標準語、または公用語のことを「普通話」と呼びます。
日本の中国語教室や中国語学習のテキストには、この普通話が用いられるのが一般的です。
すでにいま中国語を勉強しているという人がいれば、それはきっと普通話である可能性が高いですし、
もし違うとしたら早いうちに自分がどのような中国語を勉強しているのかを確認してみましょう。
 
中国語の標準語である普通話について理解したあとは、中国語の方言について理解を深めていきましょう。